床のリフォームトラブルは多い?住宅相談統計から見る注意点

世界で一番快適な場所といえばやはりご自宅になりますが、長年住んでいると補修やリフォームといったお家のメンテナンスを欠かせることはできません。特に分譲マンションや新築戸建ては人生でも一番大きな買い物ですので、大切な資産価値を守るためにも良い状態を少しでも長く保てるようにしたいですね。

前回はカーペットからフローリングへリフォームを検討する際に気をつけるべき注意点を紹介しましたが、今回は統計から見たトラブルについて解説していきます。

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リフォーム時にはどんなトラブルが多いのか

今回の記事では公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが公表した「住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計 ・分析」を元にしてトラブルの統計を出していきます。

ちなみに、過去の記事で同じ統計2016年版を引用して住宅においてどの箇所の相談件数が多いかの解説をしていますので、良ければ合わせてお読みください。

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上記の記事でも紹介をしていますが、まずは住宅リフォーム・紛争処理支援センターについて、簡単に紹介したいと思います。住宅相談統計年報2019の3ページにある初めにから先ず引用します。

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、国土交通大臣による「住宅紛争処理支援センター」の指定を受けて、2000年4月に電話による住宅相談業務、住宅紛争処理支援等の業務を開始し、その後も全国の弁護士会における専門家相談、電話相談におけるリフォーム見積チェックサービスを開始して参りました。〜中略〜『住宅相談統計年報2019』では、2018年度に実施した電話相談、専門家相談、住宅紛争 処理について、相談内容等を統計的に整理したものを掲載しています。

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

この統計を見ることによって、リフォーム時にどのようなトラブルが多く起きるのかを確認できます。

トラブル件数

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

上の記事でも、2016年版のデータに触れているので簡単に説明しますが、相談件数は2017年を除いて年々増えてきています。このうち色の薄い部分がリフォームに当たる件数で、2018年度では11,744件となっています。過去の記事で紹介した2015年度ではリフォームに関する相談件数が9,852件だったので、3年間で1,000件超の増加となっています。2018年度の新築等住宅に関する相談件数は20,509件なのでリフォームの相談件数は約半分ではありますが、2015年度では18,786件だったので、相談件数は両方とも伸びていると言えます。

ちなみに2020年度の統計は確認ができていないのですが、リモートワークが進んだことによりご家族が自宅で過ごす時間が増えました。これにより住宅に関する問題などがより身近になり、今まで以上に住宅に時間、エネルギーにお金を割くケースが増えている可能性があります。

トラブル箇所

上の表を見ると、住宅のリフォームに関する相談件数は年々増えていることがわかりました。それではリフォームに関する相談の内、どの部位で相談が多いのかを下記に載せたいと思います。

戸建て住宅

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

先ずこちらのグラフは戸建て住宅に関してで、リフォームの相談でどの部位が問題箇所として多いのかを確認できます。戸建て住宅で多いリフォームのトラブルははがれや変形などが高いですが、部位を確認すると屋根と外壁に集中しています。風雨にされされる外壁や屋根は気候、天候の影響を直接受けてしまうので、高い性能と丁寧な作業が求められます。その分トラブルも多く、上位4つの不具合事象を足しただけでも58.2%と半数以上を占めているのです。

共同住宅

さて、戸建て住宅は外壁や屋根などの部位で相談件数が高かったですが、マンションやアパートなどの共同住宅は戸建て住宅とは少し変わってきています。

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

共同住宅の場合不具合事象ははがれや性能不足など、戸建て住宅と同じ内容のものも上位に入っていますが、変形や漏水などは戸建て住宅では比較的少ない事象でした。また、当該事象が多く見られる部位も外装、屋根も入っていますが、他にも内装、床、設備機器、開口部、健具など様々な箇所が挙げられています。

これは共同住宅では外壁や屋根といった外側の部分は住人が直接リフォームすることはなく、管理組合などが修繕費などを積み立てて一括で対応するという理由の一つとして考えられます。

訪問販売トラブル

新築住宅のトラブルとリフォームトラブルの違いの一つに訪問販売が挙げられています。

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

「リフォーム訪問販売のトラブルに関する相談」を見ると、2018年度の訪問販売に関する相談件数は666件でリフォーム相談件数全体が7,537件のうちの8.8%を占めています。これは新築物件の場合取引金額が何千万円、またはそれ以上と非常に高額になるので、訪問販売には向いていない商品という理由があるでしょう。一方のリフォームは安い箇所だと数万円〜数十万円と、金額が大きく下がるので訪問販売でも売れる商品だと言えます。

そして契約後の相談が90%以上を占めているので、一旦契約したものの何かしらの理由があってトラブルになってしまい相談されていることが見えます。

住宅相談統計年報2019:2018年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析

相談内容の内訳を見ると、契約に関するトラブルが全体の66.4%を占めていて半分以上になります。そして解決方法の希望も契約の解消が60.6%と半数以上を閉めています。訪問販売がすべて悪いわけではありませんが、このようにトラブルが起きるきっかけになっているのが見えます。

そこで訪問販売を受けた場合、必ずその場では契約は行わず、慎重に検討して周りの人やこちらの相談センターで適切な金額や契約なのかをしっかりと確認することをお勧めします。

まとめ

いかがでしょうか?統計を見るとどのようなトラブルが起きやすいかを確認することができます。リフォームの相談件数は年々上がっている傾向があるので、リフォームを検討している方には自身もトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。

統計を見ると床のリフォームに関する相談件数は全体としてそこまで多くはありませんでした。戸建て住宅ではトラブルが起きやすい部位は屋根や外壁が非常に高く、共同住宅でも床は様々な部位の1つであり、統計的には他より特に問題の起きやすい箇所ではありませんでした。しかし訪問販売のトラブルが全体の1割ほどを閉めており、リフォームを検討する際の訪問販売の利用は注意が必要です。特に契約に関するトラブルが顕著なので、性能不足など施工後に問題が発生した際の対応が契約書にも反映されているか、お金の支払いのタイミングなど契約書の確認は非常に大切になります。

大切なご自宅を少しでも快適に過ごすためにリフォームのトラブルを極力避けられるよう注意をしてください。

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