無垢材フローリングのメリットとデメリットについて

新築の戸建てを購入するときやリフォームをするときに考えなければならないことに床があります。しかし一口に床と言っても様々な種類の床材がありますし、木の床材に絞っても色々な木の種類があり、一般の方には判断に迷われます。そこで今回は木質フローリングについて解説していきます。木のフローリングには無垢材のメリットとデメリットについて紹介します。

目次

無垢材のフローリングの良いポイントとは?メリットとデメリット

そもそも木質のフローリングには無垢材と合板があります。木材という意味では集成材という種類もありますが、これは非常に丈夫で、建物の梁や柱など枠組みなどに使われます。しかしフローリングには使われないので、今回のお話からは除外したいと思います。

そもそも無垢材とはなにか

無垢材とは木をそのままの形で木材にした天然素材です。当たり前ですが、同じ種類の木でも一本一本違うので、無垢材も1つとして全く同じものはありません。一つ一つ見た目が違うので、それが無垢材の魅力でもあります。先ほど合板という種類があると触れましたが、簡単に説明しますとベニヤ板など複数の板を接着剤で貼り付けた床材です。表面にはプリントシートや天然の気が張り合わせているので見た目も様々です。

plywood
合板の断面図

そもそも、なぜ無垢材や合板などいくつか種類があるんだと気になる人もいるかと思います。元々は人間は無垢材を使っていました。当たり前ではありますが、合板を作るには木を加工する技術が必要だからです。古来より無垢材は建築など様々な分野でずっと使われていますが、無垢材にも良し悪しがあります。無垢材のデメリットの部分を埋め合わせられるように合板などがでてきています。それでは、無垢材のメリットとデメリットを順に見ていきましょう。

天然の木を味わえる無垢材のメリット

まずは無垢材のメリットから触れていきますが、これは天然の木をそのまま木材に使用したことによる木の良さを活かしたフローリングになることです。木は湿度が高くジメジメしているときには湿気を吸収してくれます。一方で湿度が低くなり空気が乾燥してくると、今度は逆に湿度を放出するので、湿度をある程度一定的に保つ特性があります。つまり木材には調湿機能がある大変優れた性質です。木は湿度を約50〜60%程に調節してくれると言います。

例えば、一般社団法人木を活かす建築推進協議会が平成28年に公表した「木の良さデータ整理検討報告書」が木の調湿性について一部述べています。これはフローリングではなく無垢のスギ材による内装木質化での調査結果があります。実験結果部分だけ引用すると以下のように無垢材の調湿性能を認めています。

A棟の空間(スギ板内装空間)では、B棟の空間(ビニルクロス貼り空間)に比べ調湿性能をより強く発揮すると言えることが分かった。〜中略〜構造材の乾燥方法が両棟で異なるため、内装材のみの影響とは限らないが、木材には調湿性があり、それを無垢のまま内装材に使用すると調湿性能を発揮することができると言える。

引用 一般社団法人木を活かす建築推進協議会:木の良さデータ整理検討報告書

この調湿作用により、ジメジメした夏では比較的さらさらに、そしてかさかさになりがちな冬でも乾燥を和らげてくれるのです。そのおかげで無垢材の肌触り・足触りも良くなり、冬によく起きる静電気も抑えてくれる効果があります。

そして無垢材は木の本来の経年を味わえることもメリットの一つです。余計な接着剤などは使われないので、アレルギーやシックハウスの心配をする必要はありません。木は元々長寿で齢を増すごとに味わい深くなっていきます。しっかりとメンテナンスを施すことで経年の色合いを楽しむこともできるのです。物を大切に使う日本人の性質ととても相性の良い材料と言えるでしょう。

しかし無垢材はデメリットも存在する

木の良さを味わえる無垢材ですが、メリットがある一方でデメリットも存在します。それは無垢材は天然の木100%という特性上、生産やデザインのコントロールが難しいことです。時期や年度によっては木の生産数が変動したり、デザインや柄、色合いなど一つ一つ変わってきます。種類にもよりますが、合板のが安く無垢材は割高になると言われています。そして無垢材のフローリングは一つ一つ違うため施工前に仮並べをして確認する必要があるので、施工に手間隙がかかってしまいます。

また、無垢材には調湿機能がある分、水にはあまり強くありません。水を吸いやすい材質なので、飲み物や醤油などをこぼすと、すぐに綺麗にしないとシミになって残ってしまいます。そして住環境や季節、温度に湿度の影響を受けてしまい、無垢材は反りや、伸縮が起きるので床に隙間が生まれることもでてきます。

木の種類にもよりますが、一般的にスギやヒノキなどの針葉樹は柔らかく、ナラなどの広葉樹は硬いです。柔らかい木は肌触り、足触りも良い反面、傷がつきやすいという問題もあります。では硬い方が良いかというと、今度は足触りが硬く冷たいという良し悪しもあるのです。

無垢材の施工は適材適所で

以上のメリット、デメリットを見てみますと、住宅の中でも向き不向きが出てきます。キッチンやトイレなどは常に水気があるために無垢材はあまりおすすめではありません。一方で、お家の中でも一番時間を過ごすであろうリビングなどに向いています。また、水気のない廊下などにも無垢材を施工することは悪くありません。

以上で紹介したように、一概に無垢材は合板より優れているというわけではありません。無垢材には優れている部分もあれば難点も存在します。無垢材の特性を理解して、適材適所に無垢材を使用することで、何年でも快適に過ごせる我が家を手に入れたいですね

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