合板(複合)フローリングとは?メリット、デメリットに無垢材との違いについて

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前回の記事では無垢材フローリングのメリットとデメリットについて解説しました。そこで今回は無垢材と共によく使われる合板(複合)フローリングについて説明したいと思います。実は住宅で一番使われるフローリングで最も一般的なのがこの合板フローリングなのです。この記事を読んで、合板フローリングと無垢材フローリングを比較してみてください。

目次

合板フローリングのメリットとデメリットを大解説

床をリフォームして新しいフローリングにしようと検討すると、どんなフローリングにしたいか考える必要がありますね。お家の雰囲気に合う見た目も大切ですし、小さいお子さんやペットを飼っているご家庭では汚れに強いフローリングが良いなど機能面も考慮する必要があります。無垢材に向いているお部屋や箇所もあれば今回ご紹介する合板フローリングが向いている場合もあります。では合板フローリングのメリットやデメリット、特徴はどういったものでしょうか。

合板フローリングとは

無垢フローリングを簡単に説明すると、天然の木を切り出してフローリングにしたものです。一方の合板フローリングは複数の板を接着剤で重ね合わせて一つの床材にしていることから「合板」フローリングになります。合板フローリングには表面にツキ板という0.3ミリ〜1ミリの無垢材を使用して、外見では無垢材との違いがあまりわからないような種類もあれば、プリントされたシートを接着しているシートフローリング材などもあります。

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合板の断面図

合板フローリングが生まれた理由はこの無垢フローリングの特徴にあります。無垢材は木をそのままに使うという特性上大量生産に向いていません。木は天然の素材ですから、季節や年度によって木の供給が変動してしまいます。そして無垢材は比較的値段が高く、また水を吸ってしまうなどデメリットもあるのです。

こう聞くと「木はどこにでもあるし定期的に植林すれば安定供給できるんじゃない?」と思いつくかもしれませんが、実は木材は常に安定供給されているわけではありません。

時に不安定化する木材の供給

木材には「ウッドショック」という輸入木材が高騰することが起きたことがあります。これは過去1970年代に起きた「オイルショック」から取られた言葉で、建築用木材が供給に追いつかず価格の高騰する現象を指します。

例えばリーマンショックが起きる前の2008年ですが、それまでのアメリカは好景気に沸いていて、住宅建設が非常に好調のおかげで建築用木材の需要が高かったのです。そして2020年も大変な変革が起きている関係で、落ち込んだ業界もある一方で新築戸建ての需要は急速に伸びたのです。経済産業省が公表している「ウッドショックの影響」という記事でもそのことが解説されています。

少し話が逸れてしまいましたが、こうした無垢材のデメリットをカバーするために使われているのが合板フローリングになります。それでは合板フローリングはどういった点で優れているのかを見ていきましょう。

メリット①:大量生産ができる

無垢材は天然の木を切り出して一つの木材にする一方で、合板フローリングは複数の板を一つに合わせる文字通り「合板」の作りになっています。これにより工業的な製造工程があるので量産化されており、新築戸建てや新築マンションなどの木材需要を強く支えているのです。また無垢材のような一つ一つの違いがない反面、大量生産に合わせてデザインもできるのでフローリングに統一感ができます。また施工前からどのような内装になるか、購入者もイメージがつきやすいです。

メリット②:無垢材より合板フローリングの方が安い場合も

無垢材は比較的高価格なのに対して、合板フローリングの方が割安のケースがあります。後述しますが最近は合板フローリングにも様々な種類が出てきており、ものによっては無垢材と同じような価格になったり逆に高価な合板フローリングも存在します。しかし合板フローリングは大量生産ができることもあり、無垢材より手頃なお値段で購入ができるのです。これにより住宅価格やリフォーム費用が抑えられるという非常に大きい利点があります。

メリット③:水に強いなどの多機能性

無垢材は調湿機能がある代わりに水を吸ってしまうという難点があります。しかし合板フローリングはそういった無垢材の問題点に強く、水回りに設置しても長い耐久性を持つのです。表面にくるツキ板やシートの種類によっては防音性能があったり、傷や汚れが付きにくいもの、床暖房に対応しているものなど多機能、高性能な合板フローリングがあります。

メリット④:反りや伸縮を抑えられ短期間の施工が可能

無垢材は湿度や気温によってフローリングが反ってしまったり伸縮したりします。伸縮してしまうとフローリングに隙間ができてしまったりといった問題が起きてしまうのです。そのために無垢材の施工の際は仮並べをして問題がないか確認する手間がかかるのです。

しかし合板はこういった温度や湿度の変化にも強く伸縮や反りを抑えられます。上でも触れたように水回りの設置にも使え、仮並べの必要がないので施工期間も早く済ませることができます。例えば既にあるフローリングの上に貼り付ける「重ね貼り」もでき、小さい六畳一間程度のお部屋であれば1日で施工が完了できるケースがあるのです。短い施工期間はご家族にとって時間的にも精神的にも、そして施工にかかる費用も抑えられるという経済的にも負担が軽減できるとても嬉しいポイントですね。

デメリット①:調湿機能を持たない

メリット③で水回りに使えると挙げましたが、これはメリットでありデメリットでもあります。無垢材より水に強い反面、調湿機能がないので無垢材より家の快適性に劣るとも取れます。

デメリット②:足触りは冷たく硬くなりがち

無垢材の魅力は何といってもその暖かく優しい足触りにあります。しかし合板には種類にもよりますが、無垢材ほど柔らかい足触りはありません。特に寒い季節になると、ひんやりした合板フローリングが余計に寒さを感じさせる原因の一つになってしまいます。

デメリット③:合板フローリングに使われる接着剤という化学物質

合板フローリングは複数の板を接着剤を使用してくっ付けています。接着剤には「ホルムアルデヒド」や塗料などが使われており、これがシックハウス症候群の原因の一つと考えられています。

シックハウス対策のために国も建築基準法を2003年に改正し、合板フローリングなど建材に使用されるホルムアルデヒドの揮発量を基準に等級が付くなど整備されました。もちろん科学技術も日進月歩で進化しており、より人体に悪影響の出ない接着剤もでてきています。年々改善されてきてはいる問題ではありますが、それでも人体への悪影響がゼロになったわけではありません。昔ほど機にする必要はありませんが、古い合板フローリングを使用されている場合は定期的な換気などを心掛けてください。

無垢材と合板フローリングの組み合わせでより快適なお家ライフを

合板フローリングメリットとデメリットを見ていきましたが、合板フローリングは無垢材に弱い部分を補える性質があります。合板フローリングは大量生産可能で安価なので現在の住宅で最もポピュラーなフローリングになっています。水回りに強い性質を生かしてトイレやキッチンなどに向いている床材と言えるでしょう。リフォームや新しい住宅の購入を決めた際は、ぜひ床材にも目を向けて、より快適なおうちライフを過ごせるようにしてください。

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