ドイツ建築界の登竜門ICONIC AWARDSとは何か?

みなさんは「ICONIC AWARDS」なるものをご存知でしょうか?

ICONIC AWARDSは、ドイツデザイン評議会「German Design Council」が主催して毎年行っている、世界中の建築、インテリアデザイン、製品デザイン、ブランドコミュニケーションにおける卓越した業績に対する賞であり、国際的な建築デザインのコンペティションです。

主催者であるドイツデザイン評議会は1953年以来、統合デザインアプローチを提唱しており、国際的な建築産業のビジネスにおける成功要因として、デザインを推進しています。

以下、ICONIC AWARDSの特徴について説明していきたいと思います。

目次

ドイツ建築界の賞ICONIC AWARDSについて

引用:Innovative Architecture

建築やインテリアに関連する業界全体の交流を深める役割としての機能

「German Design Council」は、デザインと建築に関する世界で最も重要な専門知識の中心の1つとして、デザイナーと建設業界の間のインターフェースとして機能しており、ICONIC AWARDSは、現代建築の発展と創造的な成果のための国際的な地位であり、唯一無二のデザインクオリティーを表彰するものとして認識されています。

ICONIC AWARDSの受賞対象者となる参加者には、建築家、インテリアデザイナー、エンジニア、スペシャリストプランナー、代理店、デザインスタジオ、建設会社、不動産会社のほか、材料、建築技術、付属品、配管、バスルーム製品などのメーカーが含まれます。

引用:Innovative Architecture

また主催者の「German Design Council」はインターフェイスとして、320を超える財団メンバーと企業、研究所、代理店、建築家、デザイナーとのグローバルな提携により、独自のデザインネットワークを形成し、その一部として機能しております。

ICONIC AWARDSはコンペティションという側面だけでなく、こうした「German Design Council」が形成した独自のデザインネットワークにおいて、建築家、製品デザイナー、不動産開発者を家具やインテリアデザイン業界と繋げる役割も果たしています。

ICONIC AWARDS:賞の評価における重要な5つの分野

ICONIC AWARDSでは、建築、コンセプト、インテリア、プロダクトデザイン、ブランドコミュニケーションという5つの分野における、新しいアイデアや革新的なデザインや新鮮なインスピレーション、またコミュニケーションの相互作用という観点で、世界中のプロジェクトの中から斬新で革新的な建築物、インテリアと製品のデザイン、そして卓越したコミュニケーションの概念と非常に革新的な素材を選出し、表彰しています。

各分野における評価対象の詳細については以下になっています。

  • 建築部門:デパートやコンセプトストア、企業のオフィスビル、工場や倉庫などから、学校や庭園、橋、美術館、病院やスタジアムなどといった建築物。
  • コンセプト部門:都市計画や居住空間、造園などの建築物またはインテリアにおける各作品のコンセプト。
  • インテリア部門:小売、公共部門の建物、住宅、企業の複合施設を含むインテリア(内装)デザイン。
  • ブランドコミュニケーション部門:見本市での展示ブースや広告キャンペーン、企業デザインなどユーザーや顧客に対しての革新的な広告、またはブランディング。
  • プロダクトデザイン部門:恒久的に建築物に組み込まれているインテリア製品のデザイン。例えばファザードやドア、サニタリー製品やオブジェクトなど。

賞の詳細

ICONIC AWARDSにおいては選ばれた作品に対し、以下の賞が与えられます。

  • セレクション
  • ウィナー
  • ベストオブベスト

これらに加えて特別賞

  • アーキテクツオブザイヤー
  • インテリアデザイナーオブザイヤー

がそれぞれ10,000ユーロの賞金付きで、そして名誉賞

  • 建築家のクライアントオブザイヤー

があります。これらの賞を1つでも獲得すると、受賞者の作品はすべての人が見ることができるグローバルプラットフォームに置かれ、国際的に成功した一流のプレーヤーとして位置付けられます。

また、EXPO Realの期間中にミュンヘンのピナコテークデアモデルネで開催される、名誉ある授賞式への参加が保証されます。

過去受賞者

参考までに過去3年、どんな企業、団体が特別賞及び名誉賞を取ったか、記載しておきます。

2020年

  • Architects Client of the Year:ADIDAS
  • Architects of the Year:Kengo Kuma and association
  • Interior Designers of the Year :ALBERTO CAIOLA STUDIO

2019年

  • Architects Client of the Year:The city of Freiburg im Breisgau, Germany.
  • Architects of the Year:David Chipperfield Architects
  • Interior Designers of the Year:Snarkitecture

2018年

  • Architects Client of the Year:PRADA
  • Architects of the Year:Asif Khan Ltd
  • Interior Designers of the Year:WGNB

最新のトレンドEcology2.0

また、昨今の流れから、ICONIC AWARDS:Innovative Interior 2021の受賞者には、製品にEcology2.0トレンドを実装する多くの企業が選ばれていたりします。

Ecology2.0とは、持続可能な経済と環境に配慮した倫理的なモデルになります。

昨今の自然災害や気候変動問題など、世界中における環境問題に対する意識の高まりにより、環境に配慮したライフスタイルへの需要も増えており、建築及びインテリアの業界においても変革期を迎えております。

ある研究によると、コロナウイルスのパンデミックは天然資源の不足に対する認識をさらに高めており、
消費者は製品がより持続可能であると認識した場合、あまり知られていないブランドでもその製品を購入する人が増加傾向にあります。

つまり建築市場においても、消費者が持続可能な製品に対して、長期的で深い愛着が発生しているということです。

まとめ

ICONIC AWARDSとは現代建築の発展と創造的な成果の為に毎年行われているコンペティションであり、そこではデザイナーと建設業界、メーカーなどが繋がりを持てる機会や最新のトレンド並びに各国の斬新で革新的な最先端のデザインの建築物やインテリア製品、プロモーション等を学ぶ機会を得られる場所になっています。

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