ドイツ人、フランス人、オランダ人から見る住宅でのサステナビリティの意味

突然ですがみなさん、「サステナビリティ」とはなんだかご存じですか?
ヨーロッパの住宅市場ではとても重視されているこの「サステナビリティ」について、今日は紹介していきたいと思います。

目次

サステナビリティとは?ヨーロッパ3国から見るサステナビリティの意味について

1.“Sustainability”-サステナビリティとは

サステナビリティとは英語で「持続可能性」を言葉です。
それでは「持続可能性」とは一体何を持続させることでしょう?
実は、「持続可能性」という言葉は、現代ではとても広い意義で使用されており、正確に定義するのはとても難しい言葉です。

本来の意味での「持続可能性」とは、「常に存在し続ける能力」を指し、人々が長期的にその収量に依存し続けることができるような自然で再生可能な資源のみを利用することを意味しています。

しかし、今日の「持続可能性」の概念では、「経済」、「環境」、「社会」の3つの柱で構成されています。
そもそも私たちが「常に存在し続ける」ためには、「地球環境」と「社会」が必要です。
そして健全な生態系や環境は、人間をはじめとする生物の生存に必要不可欠なもので、それらを守り、悪影響を減らすためには、環境にやさしい化学工学、環境資源管理、環境保護などが必要になります。
それらを持続させるために、グリーンコンピューティング、グリーンケミストリー、地球科学、環境科学、保全生物学などの学術分野が発展してきました。

また、「社会」を存続させるために必要なのは、「経済」を発展させること。
社会を持続させていくには、私たちの経済活動が必要不可欠です。
ものの生産、流通、サービス、消費といった経済活動は、私たちの生活を日々支えており、このような経済活動をやめてしまうと、私たちの社会が成立できなくなるだけではなく、環境保護活動への資金調達にも影響を及ぼします。

つまり、私たちが「常に存在し続ける」ためには、「経済」、「環境」、「社会」の三つを存続させ続けなければならないのです。
現代における「サステナビリティ」とは、資源の利用、投資の方向性、技術開発の方向性、制度的な変化がすべて調和し、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在のニーズを満たすことに焦点を当てることを指し、今ある良い社会と自然環境を次の世代へ保ち続けることなのです。

それでは、ヨーロッパの各国の住宅においては、「サステナビリティ」はどのようにとらえられているのでしょうか。

2.ドイツ、フランスにおける住宅での「サステナビリティ」

2016年ごろに「サステナビリティ」の考え方がヨーロッパで再び注目されるようになったころ、特に、フランス・ドイツの住宅市場において高く意識されるようになりました。
というのも、「サステナビリティ」と「エネルギー効率」という概念は、比較的よく引っ越しを行うフランス人・ドイツ人にとって、浸透しやすかったのです。

引っ越しに対してそれほど抵抗のないドイツやフランスでは、「持続可能な家」とは持続可能な建材と断熱材を使った家(屋根/壁/床)を指します。エネルギー効率を重視するので、仮に現在住んでいる住宅の光熱費等が上がったら、もっとエネルギー効率の良い住宅に引っ越したい、と考える人が多いようです。

また、環境のために積極的に自転車を使うドイツ人・フランス人の多くは、住宅における「サステナビリティ」と「自転車のアクセスの良さ」や「公共交通機関へのアクセスの良さ」と結びつけて考え、5人中2人のドイツ人・フランス人は「サステナビリティ」と「近隣の環境」を結び付けて考えると言われています。

3.オランダにおける住宅での「サステナビリティ」

一方、オランダでは「サステナビリティ」は全く違うとらえ方をされています。
例えば、比較的あまり引っ越しをしない傾向にあるオランダ人にとって、住宅における「サステナビリティ」は、2016年の時点で、あまり浸透していないどころか現象していました。

また、自転車を使うことが日常であるオランダ人にとっては、「自転車のアクセスの良さ」はさほど重視されず、「サステナビリティ」とは結びつかないものです。

djedjによるPixabayからの画像

環境のために乗る、というよりかは、日常的に自転車に乗っているので、そもそも自転車のアクセスの良さは、あって当然のものなのです。
また同じように、日常的に自転車を利用するオランダ人にとっては「交通機関へのアクセスの良さ」も「サステナビリティ」とは結び付きません。

また、オランダ人にとっては「サステナビリティ」と「近隣の環境」もあまり関連しない概念のようで、近隣環境への意識は年々減っていると言われています。

4.まとめ

フランス・ドイツこんなにもオランダで「サステナビリティ」への意識が低いのは、彼らが「サステナビリティ」をただテクノロジー用語として捉えているからではないか、と言われています。
それに比べるとフランス・ドイツでは「サステナビリティ」は社会的な言葉として浸透していると言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか?
今回は「サステナビリティ」とはなにか、また住宅市場において、フランス、ドイツ、オランダのヨーロッパの3国でどのようにとらえられているのか、まとめてみました。

それぞれの国での「サステナビリティ」の考え方は、様々なところで住宅建築スタイルに表れています。
みなさんは住宅における「サステナビリティ」についてどのようにお考えですか?
新居を購入する際には、「サステナビリティ」についても考えてみたいですね。

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