ヨーロッパにおける人気の床材メーカー5選

日本ではビニル床材を施工する際、接着剤(糊)を使って施工することが一般的ですが、これは日本の気候が関係しています。温度と湿度の差が大きい日本では、材料が伸び縮みし、隙間があいてしまったり、逆に突き上げてしまう為、無垢材や従来のクリック式のフローリング材はなかなか浸透しませんでした。一方ヨーロッパでは、無垢材を独自の技術で日本の気候にも適せるよう開発しており、近年日本でも取り入れられるようになってきました。

前回ではドイツで有名な床材メーカーを記事で取り上げましたが、今回はヨーロッパの人気の床材メーカー5社をご紹介します。

目次

ヨーロッパで有名な床材メーカーを5つ大紹介

Admonter(オーストリア)

引用:Admonter – トップページ

オーストリア発祥の高級メーカーであるAdmonter社は、900年以上の歴史を持つ床材のパイオニアで、古くからヨーロッパで愛されてきました。ベネディクト修道院アドモント(Benediktinerstift Admont)を母体とするオーストリア企業グループの一員であり、世代を超えて受け継がれてきた専門知識やスキルを活かし、今日まで100%純国産を守ってきました。

「アドモンター・ナチュラルフロアー」は、人にも環境にも優しい製品であることを目指したエコ建材で、F☆☆☆☆(フォースター)(*1)認定品です。各層の木の繊維方向を交差させた独自の3層構造により、無垢材のそりやねじれを最小限に抑えることを可能にしました。そのため熱に強く、無垢材でありながら一般的には難しいとされる床暖房(低温式)にも使用することができます。

また製品ラインは20種類もの樹種からなり、多彩なカラーバリエーションやサイズ、表面仕上げの種類など、100種類以上の組み合わせから選ぶことができます。

Karelia(スウェーデン)

引用:Kährs Group – トップページ

1857年にスウェーデンで創業し、世界50ヶ国に販売網をもつヨーロッパ最大のメーカーKährs Groupが製造販売するブランドです。高品質な無垢の表層を最大の特長としながらも、長期使用に耐える複層式の構造、施工品質を安定させるための機構開発など、高い技術と既成概念にとらわれない柔軟な発想を持ったリーディングカンパニーです。

「フローリングはもっとも大きな家具」をポリシーとし、品質が保証されるスウェーデン国内の工場で生産しています。Karelia社では、無垢床の欠点である反りや割れ、ささくれを補うため、独自技術の「パーケットフローリング(三層構造床材)」を採用しています。目の詰まったスウェーデン産のスプルース材を使い、さらに収縮方向を一定方向に調整するため、柾目のみを使用しています。

また無垢の素材そのものの良さを最大限に活かすための「溝なしフローリング」を採用しており、接合部の目隙や段差をなくす「Profiloc 5G」の技術が、まるで一枚板のような肌触りを実現しています。

Listone Giordano(イタリア)

引用:Listone Giordano – トップページ

イタリア中央部、ウンブリア州の州都ペルージャで、家族4世代によって1世紀を超えて木材製品を製造し続けているイタリアを代表するメーカーです。1980年代に2層複合フローリングの開発で世界特許を取得し、フローリングのヨーロッパトップメーカーとなりました。

製品には、フランス、ブルゴーニュ地方のフォンテーヌに所有する森に自ら植林し、150 年かけて生育したフレンチオーク材を使用しています。イタリアの自社工場で、人体に害が全くない材料や塗料だけを使用し、伝統あるイタリアの木工技術を駆使して製品化し、環境と健康に配慮する製品づくりを持続させています。
またF☆☆☆☆(フォースター)(*1)認定を取得し、床暖房にも対応しています。

Listone Giordanoのフローリングは、特許を取得したCrystalcare®テクノロジーにより、不要な細菌の増殖を防ぐことができます。Crystalcare®は、仕上げに含まれる銀イオンの特性により、フローリング表面を細菌の増殖から保護します。
細菌はわずか24時間以内に95%以上減少することが、ISO 22196:2007に準拠した試験で認定されています。

さらにCSRにも積極的に取り組み、環境保護の重要性を世界に向けて発信しています。

Timberwise(フィンランド)

引用:Timberwise – トップページ

Timberwise社は、1999年にフィンランドのロイマーに設立された家族経営の会社です。
設立当初から人の健康と環境、動物への配慮を意識して製品作りに努めています。

製品にはPEFC認定の木材のみを使用し、加工にはシックハウス症候群の原因となるホルムアルデビドを一切含まない接着剤と自然由来の塗料を使用しています。厚みのある4mmオーク無垢材の表面はUVワックスオイルで保護しており、木のぬくもりを残しながらもしっかりした保護膜で滑りにくく、人や動物に安全な設計を意識しています。

この3層構造のフローリングは、気温や湿度の変化、床暖房など、様々な使用環境負荷における高い形状安定性を保ちます。
また、製造の際には独自のソーラーパネルで電力を生産し、その過程で発生した副産物や廃棄物の再利用をすることで環境への負荷を軽減しています。
このような取り組みからF☆☆☆☆(フォースター)(*1)認定に加え、フローリングメーカーとして唯一、フィンランドアレルギー&喘息防止協会の認定を取得しています。

Parador(ドイツ)

引用:Parador – トップページ

1977年、ドイツの老舗家具メーカーの床材部門が独立する形で、木工・家具の町で知られるCoesfeldにParador社は誕生しました。ドイツデザイン賞、 Iconic Award等、毎年のように数々の賞を受賞するその優れたデザイン力と機能性は、ドイツ国内外より高く評価されています。
ドイツの大手新聞社WELT紙は、Paradorを「ドイツで一番価値のある床材ブランド」と評しています。

Parador社のKunstwerk Collectionは、ドイツの最新技術によって本物の木の質感と色をタイル上に再現した樹脂フローリングで、水、熱、衝撃にも強い高い耐久性を兼ね備えています。独自のコンフォートクリックシステムによって釘も接着剤も使わないため、約20%も施工時間を短縮でき、環境にも配慮されています。

既に世界80か国以上で展開しており、住宅だけでなく、賃貸物件、オフィス、ホテル、レストランなど多くの現場で納入されています。

(*1)建築基準法により、ホルムアルデヒドを発散する建材は、その発散レベルに応じて使用面積が制限されることになりました。
発散レベルはJIS・JAS又は国土交通大臣認定により等級され、☆の数でその等級をランク付けします。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群を引き起こす原因物質とされていますが、F☆☆☆☆(フォースター)はその中で最も放散レベルの低いもので、建築基準法の規制を受けずに使用することができます。

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