環境製品宣言(Environmental Product Declarations)マークについて

環境問題について注目が上がるにつれて、環境にやさしい製品も増えてきましたが、このマークをご存じですか?

引用:ENVIRONMENTAL PRODUCT DECLARATION, EPD
– Vertech Group

本日はEnvironmental Product Declarations(環境製品宣言)について紹介したいと思います。

目次

環境製品宣言(Environmental Product Declarations)マークについて大解説!

1.環境製品宣言(EPD)

環境製品宣言(EPD)とは、製品のライフサイクルにおける環境影響に関する透明性と比較可能な情報を伝達するための独立した検証済みの登録文書です。

ここで注意したいのは、ライフサイクル環境影響の自主的な宣言として、製品のEPDを持つことは、宣言された製品が代替品よりも環境的に優れていることを意味するものではない、ということです。

環境製品宣言(EPD)は、国際標準化機構(ISO)14025において、「同じ機能を持つ製品間の比較を可能にするために、製品のライフサイクルに関する環境情報を定量化する」タイプIIIの宣言として定義されています。

環境製品宣言は、グリーン公共調達(GPP)や建築物評価スキームなど、さまざまな用途で使用される可能性があります。
タイプIII環境宣言の概念は、主にBtoBコミュニケーションで使用されることを目的として開発されたとものですが、BtoCコミュニケーションでの使用を排除するものではありません。

つまり、EPDは主に企業間取引を促進することを目的としていますが、商品やサービスを選択する際に環境を重視する消費者にとっても有益でもあるということです。

なぜなら、企業は、持続可能性の目標を向上させ、顧客に環境へのコミットメントを示すためにEPDを実施しているからです。

2.EPDの内容

それでは環境製品宣言の具体的な内容は一体どのようなものなのでしょうか?
内容は製品のカテゴリーによって異なりますが、その多くは製品の環境情報を50ページ以内にまとめたものであると言われています。
文章だけではなくイラストも掲載されており、それらは消費者や小売業者が理解しやすいように工夫されています。

例えば、パスタ製品のEPDには、ブランドと製品に関するセクション、環境性能の計算、持続可能な小麦栽培、製粉、包装生産、パスタ生産、流通、調理、包装の使用済み期間、各市場における環境結果の要約表が含まれています。

それでは、環境製品宣言はどのようにして作成されるのでしょうか?

3.EPD作成のステップ

引用: Dvecheve, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

EPDを作成するステップは、適切な製品分類規則(PCR)を使用して製品を定義することから始まります。製品分類規則(PCR)は、独立した第三者機関によって検証された特定の規則及び要件のことを指し、同じカテゴリーの製品間の公正な比較を可能にするガイダンスを提供するものです。
次に、LCAのためのライフサイクルインベントリ(LCI)にて、信頼できる情報源(例えば、製造施設)からの検証が行われます。
そして、ライフサイクル環境影響分析(LCIA)において、LCAの専門家がソフトウェアと様々な評価ツールを使用して、分析が実施されます。

つまり、EPDは、これら一連の検証レビューを経て文書または報告書として提出され、その後、登録と公表の準備が整えられます。

4.製品カテゴリーのルール

環境製品の宣言は、ライフサイクルアセスメントの方法論に従っています。しかし、LCAの研究は、前提条件や含まれる情報が異なる場合があるため、同じ機能を果たす製品の結果は、互いに整合性が取れない場合があります。
そこで、製品分類規則(PCR)が参照されます。
製品分類規則(PCR)は、先述の通り同じカテゴリーの製品間の公正な比較を可能にするガイダンスを提供するものです。
PCRには、製品カテゴリーの記述、LCAの目標、機能単位、システム境界、カットオフ基準、配分規則、影響カテゴリー、使用段階に関する情報、単位、計算手順、データ品質に関する要求事項、その他の情報が含まれます。
ISO14025では、PCRの策定手順とPCRの要求内容、比較可能性に関する要求事項を定められています。

一方で、PCRの目的の違い、それらが基になっている基準の違い、または異なる製品分類システムの使用によって、異なる国における類似製品のPCRが重複してしまいます。
PCRおよびEPD標準の世界的な調和化は依然として課題であると言われています。

5.国際EPD®システム

国際EPD®システムは、ISO14025に準拠して運営されているタイプIIIの環境宣言のためのグローバルプログラムです。
信頼性が高く、比較可能で、理解しやすい方法で、製品のライフサイクルに関する定量化された環境情報を、どの国の組織でも伝達できるようにし、支援することを主な目的としています。

このシステムでは、ISO14025、ISO 14040/14044、その他の関連規格や方法論ガイドに準拠した検証済みのタイプIII環境宣言のための自主プログラムを提供しています。
標準化され、検証されたライフサイクルに基づく環境情報を、様々なアプリケーションを容易にし、デジタル化を促進することで、様々なアプリケーションで有用なツールとすることに貢献しています。
また、組織が国際市場でのEPDの使用を拡大するのを支援するために、他の環境宣言プログラムやイニシアティブ(国、地域、部門別など)との協力と調和を求める活動も行っています。

このプログラムの対象範囲には、ライフサイクルに基づく環境情報を伝達する市場の需要がある国のあらゆる組織のあらゆる種類の製品が含まれます。
国際EPD®システムは、世界中のEPD登録に対応していますが、国連、欧州連合、その他の国からの要請など、現在または将来の制裁体制のため、選択した国からのEPD登録を拒否する権利を留保し、拒否しなければならない場合があることもあります。

結果として得られるEPDは、企業間および企業から消費者へのコミュニケーションを含みますが、これに限定されない、多くのアプリケーションおよびターゲットオーディエンスに公開されています。

さらに、プログラムのEPDの範囲は、単一企業の製品であっても、特定のセクターや地理的地域の企業の平均的な製品であっても構いません。
一定の要件を満たしていれば、同じ企業の類似製品を同じEPDに含めることができます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?
環境製品宣言(EPD)をもつ製品は、高サステナビリティが保証されているということが分かりました。
環境にコミットしている製品を買うことで少しでも環境によいお買い物ができたらうれしいですね。

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